失敗しない予備校講師の選び方心得|大学受験の勉強方法・暗記方法

失敗しない予備校講師の選び方心得

極端な話をすれば、予備校の授業は、どの講師のどの講座を通年受け続けても「それだけで」合格力は身につかない。なぜなら、予備校は勉強そのものを教えるが、実践することの意味は、決して教えないからだ。勉強が身につくかどうかは、その後の「実践」がすべてであるといって良い。

いわゆるカリスマと称される講師や有名講師と呼ばれる人の講義は、やはりわかりやすい(と感じる)。面白く耳障りの良い話には、自然に引き込まれ夢中になって講義に集中する。結果、「わかる」ことと「身についた」ことの意味を思い違いするのである。

それは、予備校の授業を受けた後のことばや気持ちにはっきりと見て取れる。
「○○の講義はよくわかる。この予備校を選んで正解だった。」
「予備校の授業はわかりやすくて、すばらしい。これでもう受験も安心だ。」
こうした反応自体は悪いことではないが、大事なのはその後の姿勢にある。

考えてみてほしい。どんなにすばらしい講義であったとしても、それを聴いて満足感を得るだけでは、求める合格力が身につくわけがないのだ。「わかった」のなら、後は自分で練習を重ね、手を使い頭を使いひたすら「実践」していくしかない。

そう、予備校の勉強とは決して能力ではなく、そうした努力によりはじめて切り拓かれる自らの道であると心得てほしい。「講師の選び方のポイント」は、まずこのことが前提となる。

そして、個々の講師以前に、その予備校全体の講師の陣容を見ていくことになる。
理想としては、
①受験生の学力レベルに、幅広く柔軟に対応できる充実した講師陣。
②多岐わたるカリキュラムと選択幅の多様性。
を確保することで、母集団となる生徒のレベルの高さを維持できていることがポイント。

そして、そこにいる(であろう?)魅力ある講師陣は…と言えば、各予備校のHPや入塾案内に詳しい。
予備校間の引き抜きは日常的に行われ、中には移籍を繰り返し、元の予備校に戻ったなどという講師もいる。

さて、講師のタイプだが、レベル別の指導型により、
①あらゆる学力レベルの受験生に対して、適切な受験指導ができる。
②上位の学力レベルの受験生に対して、さらに上を狙える受験指導ができる。
③中・下位レベルの受験生に対して、中・上位を狙える受験指導ができる。
およそ三つのタイプに分けて良い。但し、例外的にいずれにも指導困難な無能型もいるにはいる。

受験指導ができるというのは、入試について傾向分析・対策を熟知しており、教科の方法論を持ち合わせていることと同義と思って差し支えない。
選抜のない浪人コースを受け持っている講師には、外れが多いというのは、実は当たっていて、実際に講義を覘いてみると、場当たり的な答え合わせの授業を行っていることが多い。受験生の欠席率も比較的高いので、実地に確認するとすぐわかる。

意外なところでは、選抜制で浪人・本科あるいは東大、早慶などのコース、単科講座には②や③のタイプがかなりいる。このタイプは、キャリアと実績もあることから、自分なりのノウハウを確立しており、受験生人気が高い。比較的早い段階でコースが締め切られているのは、間違いなくこのタイプなので、講座としては早めに確保したい。実地に確認しても、欠席状況が目安になるが、空席がほとんどないことがわかる。

①はある意味で理想的だが、筆者は現場であまりお目にかかったことがない。
大手予備校の場合、このタイプになるとむしろ目立たず、反面そつのない仕事人が評価されることが多く、あらゆるコースを一手に引き受けていたりする。ただ、実力者として、予備校側にも受験生側にも評価が高く、選抜制であることはもちろん、難関国私大、早慶の上位クラスから有名私大あたりまでのコースにいると思えば良い。

有名講師の場合、多分にショー的な要素が強いが、これは自分のペースに受験生を引き込み、その気にさせること(演出)が演出が巧みなのである。
これもまた魅力の一つと言える。また、衛星授業などでカリスマ的な存在の講師もいる。だから、あえて自分の苦手な教科にこれら講師を選ぶことで、自分自身の中に伸張の余地があるのなら、選択するだけの価値はあろう。

そして、もう一つ。講師を選ぶ際には、必ず自分の志望校、学力から検討するが、特に早稲田や慶應など学部や学科を問わず入試レベル・難度が高い学校を志望している場合、相応のスキルが求められるので、それらの学校群に実績のある講師を選ぶことだ。入試対策として、独自の解法やテクニックを習得できるメリットは大きい。

さらに言えば、教材やカリキュラムもそれらに特化した環境であることが望ましいだろう。
WEB上では、予備校講師の評価なるものが存在しているらしい。こうした評価は、多くが主観に立脚しているので、先輩や実際に通っている友人、学校の先生などの評価も含めて、第三者の口コミや評価も参考にすれば良い。

自分(というタイプ)にとって本当に力がつくのは、どんな講師なのか、客観的に考えてみることだ。

参考)
よく入会案内などに講師の学歴(出身校)が記載されており、これをかなり重きを置いていることがあるというが、イコール講師の力量は比例しないので、あまり神経質になる必要はない。
筆者の経験からすると、むしろ東大卒であっても講師としての資質や力量がないケースを何人も見てきているので、参考以下に留めておいた方が良い。

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