WEB、CM、チラシetc...後悔しないための予備校の情報収集方法
大学受験予備校には、いくつか種類があるが、一般的には通学型の予備校を指すことが多い。また、通信制予備校もあり、個別制もあれば通信教育も含めインターネットやDVDによる授業などを売りとしている予備校も出てきている。また、地方の個人経営の学習塾が、YゼミやT進、K塾などと提携し、高校生対象(高校の補習ではなく、あくまでも大学受験であるところがミソなのだが…)衛星放送の授業、すなわち「予備校」を展開することも珍しいことではない。言うまでもなく、この背景には、“商売”として儲かるからなのである。
大学全入時代の本格的な到来にあたり、大学経営は大きな岐路に立たされているといって良いが、予備校もまたビジネスとしての側面では、変革と他塾との差別化の時代に差し掛かっていると言えよう。
そうした中で、各予備校とも情報戦略と宣伝・広報には、大きな投資を行う。話題性があるということは、心証としてそれだけのインパクトがあるのだ。
たとえば、「Yゼミが、世界初の地震対策設計を誇る地上26階建てのYゼミタワー校舎を建築中。究極の教育環境で平成20年開講予定…。」とか伝え聞けば、それだけで、十分な驚きに値するだろう。対外的な宣伝効果は、数千万ともそれ以上とも聞いた。経営計画は知る由もないが、大したものである。
さて、その情報収集方法であるが、上記のようなトピックスは、WEBサイトでも新聞記事でも日常的に閲覧できる。また、各予備校について情報を収集したいのであれば、とりあえず公式サイトを訪れてみれば良い。基本的な情報を確認したら、直接足を運び、校舎の立地や環境を確認、職員に話しを聞いてそれぞれの予備校の入塾案内を手にする。さらに、先輩・友人・学校の先生…自分のコネクションをフルに活用して、口コミやアドバイスを集めるだろう。多くの受験生がそうしているように、それ自体は間違ってはいないし、むしろストレートで良い。肝心なのは、それから先なのである。
比較・検討しながら、それぞれの情報を取捨選択できるかどうかということがポイントになってくる。
テーマにある情報収集方法自体に、差があるわけではなく、「情報を見極める目」が差になって現れるということである。
魅力的な宣伝文句と合格実績が掲載されていても、本当に良い予備校かどうかは、実際に通ってみないとなかなかわからないものだ。実際には、儲け主義に走る予備校や、結果的に本人には向いていない予備校に通うことになり、貴重な時間とお金を無駄にしてしまうケースが少なくない。そうしたことのないように、いくつかのポイントを箇条書きにまとめてみた。誤った情報を判断する一助として、参考にしてほしい。
①校舎あたりの正社員比率はどうか。アルバイトの比率が高い予備校は問題外。
②講師の定着率はどうか。人材不足で代講や交代が多発しているようなら、要注意。
③電話勧誘や家庭訪問による教材販売を行っているかどうか。
→ 電話勧誘で講座の押し売りを行っているような大手予備校多し。
④学費が判然としているかどうか。わかりにくいケースは要注意。同様に、一括前払いを推奨しているケースも、信頼が置けないことが多い。
これは、各自で実際にWEBサイトを訪れてみるとよい。WEB上で料金が確認できるサイトが意外に少ないことがわかる。大手予備校は総じて、掲載が確認できたが、学費に至るまでやや使いにくいコンテンツと言えそうだ。それぞれに工夫や配慮はあるのだろうが、こと学費になるとあまり前面に打ち出したくないらしい。決して安い買い物ではないので、ウチはそれに見合うだけの商品と質を提供していますよ、ということを知ってもらうために、まず、講座(コース)の内容・講師・テキスト・カリキュラムなど…が、いかにすばらしいか全力でアピールするのである。ここは、抽象的なことば(何にでもあてはめられそうな表現と換言できる)に着目しながら、読んでみるとよい。
学費は予備校によって講座や形態がそれぞれだからこそ比較しにくい部分ではあるが、ここは自分の受講型に合わせて、必ず候補となる予備校を比較することだ。これも、今では一般的に周知されていることもあるようだが、その他に誤った情報として定着していることもあるようなので、補足しておく。
● 急速な校舎展開を行っている予備校は要注意とされているが、その理由は人材不足からくる質の低下、経営難である。
→ 資金面で不安がなく、健全で計画的な経営計画がなされていれば一概にダメとは言えない。
● 見栄えのよいホームページ。カラー印刷で豪華な新聞折込のチラシを頻発させている予備校も要注意とされているが、前者の場合は根拠がない。後者の場合、生徒募集費に対して、講師の人件費・教材などの削減により質にかかわる比率の低下からそう言われてきたが、これも経営計画に立脚するものなので一概にダメとは言えない。
● テレビCMも、同じような理由で要注意とされてきたが、現場を見渡してみると半々ぐらいの割合で、これはちょっと…という予備校は確かにある。
また、WEB上の掲示板や口コミが要注意であることも、改めて言うまでもないだろう。
一般的に評価されていると思われる場合でも、必ずしも全員に受け入れられるとは限らないからだ。
むしろ良いと評判であることの方が叩かれることも多いものだ。それもこれも「いろいろな人がいる」からなのである。鵜呑みにする、情報に振り回されることの弊害はここにある。だから、自分自身の目、耳、考える頭がことのほか大事だということに尽きるのである。
