大学中退者に見る大学選びの難しさ(中退の理由ベスト5)
『周りが行くから大学に行くという、後ろ向きな気持ちでは、合格もしません。』
と、私は大学受験の頃によく言われたものなのですが、現在ではその理屈さえ通らなくなっています。
なぜなら、そんな気持ちでも、レベルを下げて大学を選ばなければ合格してしまうからです。
日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、平成17年度の大学中退者数が55,497人に達しています。
全体の2.9%にあたり、単純に計算してみると、4年間では10%を超える中退者を出していることになるのです。
その理由のベスト5は、次のようになっています。
1位 他大学への転出など、就職以外の進路変更
2位 経済的困窮
3位 就学意欲の低下
4位 就職による進路変更
5位 学力不足
このうち、2位はある意味致し方ない部分があります。
また4位も家庭の事情があったり、逆にやりたいことが見つかったという積極的な部分もあったりなど、その理由としては容認出来るところです。
順位としては低いのですが、これから増えてくると思われるのは、5位です。
少子化で受験生の絶対数が減る中、AO入試などで人数を確保するがために、一般入試なら無理かなというレベルでも合格するケースが、今後も増えていくと考えられるからです。
無論、入学してから本人が頑張れば回避出来る話で、制度が悪いのではないことに気づくべきではあるのですが…。
1位・3位に関しては、ある意味深刻です。
あまり考えずに大学選びをしてしまったり、偏差値レベルだけで決めてしまなどして、不本意入学になってしまったことを示しています。
大学に入っても、やることが見つからず、自分でレッテルを貼ってしまって、失意の大学生活を強いられていることに、嫌気がさすのだろうと考えられます。
こうしてみてくると、いかに安易な大学選びをしているかということが、その後に影響を及ぼすかが分かります。
「志望校」というのは、あくまで「自ら志し望む大学」です。
これから志望校を決める方には、後で後悔する前に、このことをしっかり頭に入れて大学選びをしてもらいたいです。
